【名著】岩波文庫の読みやすいおすすめ書籍を24冊紹介する

この記事を見ている人は、「岩波文庫のおすすめ本」を知りたいのではないでしょうか。

僕自身、大学時代に岩波文庫の本を読みあたってました。

その時は、こういったウェブサイトは見ずに、ひたすら書店に行って読むことの繰り返しでした。

とても充実した日々ではありましたが、岩波文庫は「面白かった本」と「つまらなかった本」の二極化が激しくて。

 

当記事では、そんな岩波文庫を愛する筆者が、「面白かった岩波文庫の本」を紹介していきます。

 

始めは哲学系の本!カラーは青!(岩波文庫はジャンル別に色分けがしてあって、海外文学は表紙の色が青ベースになってます。)

 

1、プラトン『ソクラテスの弁明』

『ソクラテスの弁明』は、「善く生きる』を徹底したソクラテスの生き方を描いた本。

弟子のプラトンが書いた、と言われています。

真の哲学とは何か。

死を目前にしてもなお、信念を貫くソクラテスの強さ。

知識、人生訓、思考法などなど、学べる点しかないキングオブ古典。

この本はKindle Unlimitedで無料で読めます。(光文社古典新訳文庫orマンガ版になってしまいますが、内容は同じです。)

Kindle Unlimitedってなんやねん!という方は下記リンクをご参考に。

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2、ショウペンハウエル『読書について』

ショーペンハウエルの読書好きに警句を鳴らす本。

「悪書は読むんじゃねーぞ!?」という強い主張。

本好きの筆者は、読んでドキッとしました。読書好きの知人とこの本に恐れおののいたのはいい思い出です。

「読んではならない悪書」を読むと人はどうなるのか等、真の知性による強烈な皮肉が読んでいて痛快。

なお、この本もKindle Unlimitedで無料で読めます。(出版は光文社古典新訳文庫になりますが、内容は同じです。)

個人的にショーペンハウエルの髪型が好きなので、興味のある人は検索してみてください。

3、デカルト『方法序説』

デカルトの代表作。演繹に演繹を重ね、緻密に議論を前にすすめていく強靭な思考回路そのものが詰まっている異色の作品。

知識を得るというより思考回路そのものを学ぶ、という感じですね。

「我思う故に我あり」から出発し、「神の存在」を証明してしまうあたり、もうね。

4、セネカ『生の短さについて』

古代ローマの大天才による本。

古代からずっと受け継がれている本だけに、説得力は半端ではありません。

「人生は、浪費するとあっという間だけど、きちんと過ごすと意外と長いんだぜ」という主張を前に、自分はどう生きるか、真剣に考える契機になります。

とはいえ、日々の時間を浪費してしまう時もありますよね。

だからこそ、何度も読み返したい至高の名作。他2篇はお好みで。

5、キルケゴール『死に至る病』

キルケゴールによる「絶望とは何か」を説いた本。

タイトルにもある「死」の定義も単なる死亡ではありません。

絶望と、死。

一見暗そうに見える作品ではありますが、読後感は悪くなかったのを覚えています。

非常に長いので、少しずつ読みすすめていくのがおすすめ。

6、孫武『孫子』

中国の戦国時代に書かれた本。

基本的には戦争について書かれているのですが、個人の生き方にも通底した考え方も多く、学ぶところは多いです。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」などを筆頭に、胸に刻んでおきたい金言の宝庫。

7、福沢諭吉『学問のすすめ』

福沢諭吉による、「勉強の重要性」を説く本。

この本に出てくる「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という代表的なフレーズ。

これは、単に「みんな対等である」という意味ではありません。

勉強をする機会が平等に与えられている、という意味であって、勉強をしないと置いていかれてしまう、というのが真意。

「勉強しないとヤベーぞ」と、意外にも危機感を抱く内容となってます。

自伝的な部分も見受けられるため、飛ばし読みがおすすめ。

8、貝原益軒『養生訓』

貝原益軒による健康本の原著。

たまに「健康本でおすすめある?」と知人に聞かれることがあるのですが、その時はこの本を勧めます。

書店に行くと、いろんな健康本があるじゃないですか。

しかも、変動する。すぐ店頭からなくなる健康本、あまり信用できませんよね。

しかし、この養生訓は常に置いてある、不動の健康本なのです。

健康マスターになりたい方は、骨太なこの書物をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

さあ続いて、国内文学作品!デザインは緑がベースになっています!

 

 

9、夏目漱石『門』

夏目漱石三部作の真ん中の作品。

体裁を気にする伝統的な日本の家庭で、不倫が暴露される本となってます。

三部作の1つ目である『三四郎』は、この『門』を書くためにあるのでは、と思うくらい、筆者の中でダントツに好き。

決して愉快ではありませんが、怖いもの見たさでついつい読んでしまう作品。

夏目漱石作品の中でもピカイチの面白さ。

10、武者小路実篤『友情』

モテない童貞男が、美人の女性に気に入られるために四苦八苦する作品。

序盤は男にありがちな葛藤がメインなので、男性は共感、女性は発見、という感じ。

しかし、徐々に雲行きが怪しくなって、最後には最悪の展開に。

ジェットコースターのように上下する主人公の心情がみもの。

尻上がりに面白くなっていく、エンターテイメント性の高い作品になってます。超好き。

11、太宰治『斜陽』

太宰治の長編小説。

太宰治の作品はすべて読んでいますが、その中でも非常に文章量の多い作品でした。

4人の主人公が、それぞれに落ちぶれていく様は、同情する反面、物語ゆえに強く惹かれていきます。

太宰治ファンの中でも非常に評価の高い一冊。

12、太宰治『人間失格』

太宰治の代表作で、今でも色褪せない人気の高い作品。

人が怖い、常に演技をしている自分。

そんな自分に嫌気が差しつつも、実は誰よりも自分がエライと思っている。

そんな主人公の歪んだ心情描写に、共感する人続発。

この作品で太宰治が好きになった人も多いですね。

13、太宰治『グッド・バイ』

太宰治の自殺により、未完に終わってしまった傑作がこの作品。

彼女がたくさんいる好色男が、その全員と別れるため、超絶美人とタッグを組んで諦めさせようとするストーリー。

ヒロインの超絶美人が個性的すぎて、読んでて非常に楽しかったです。

未完のまま、というのが名残惜しいですが、そこがまた、ミステリアスでいい、とも言えますね。

14、梶井基次郎『檸檬』

梶井基次郎の代表作。

梶井基次郎作品はすべて読んでいますが、やはり檸檬が一番よかったなーという印象。

個人的に、この本のおすすめ理由は「語感の良さ」です。

とにかく読んでいて支えないし、難しい表現なはずなのに、音読してみるとなんかイイ。

以下一文、大好きで、特に前半部分は今でも覚えてます。

何か華やかな美しい音楽の快速調の流れが、見る人を石に化したというゴルゴンの鬼面――的なものを差しつけられて、あんな色彩や

あんなヴォリウムに凝り固まったというふうに果物は並んでいる。ー本文より

読んでみてください!!!!!!「何か華やかな美しい音楽のアレグロの流れが」のあたり最高ですよね。

うん、最高なんですよ。

15、芥川龍之介『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』

芥川龍之介の作品集。

芥川龍之介は作品をたくさん書いているんですが、中でもこの4作品は筆者が大好きな作品なので、これをチョイス。

『羅生門』は国語の授業で扱った人は多いのではないでしょうか。

しかし、鼻・芋粥・偸盗も面白いんですよ。

特に『鼻』は短編なので非常に読みやすいです。テーマは「コンプレックスの源泉」。内容は読んでみて!!

 

 

 

 

さて、続いては海外文学編!カラーは赤!

16、ゲーテ『若きウェルテルの悩み』

ドイツの文豪ゲーテが書いた、最高の恋愛小説。

数多ある恋愛物の中でも特に、青年期の若さあふれる設定がこの本の特徴です。

若いゆえに悩みも深く、些細なことで傷ついたり、喜んだり。

主人公に同情するもよし、共感するもよし。過去を振り返るのもよし。

意外と失恋後に読むと、気持ちが浄化された気分になりますよ!(経験談)

17、マーク・トウェイン『人間とは何か』

『トムソーヤの冒険』で有名なマーク・トウェインによる最高に上から目線の人間評論。

「人間即ち機械」を説き、全ては外部要因で決定している、という冷徹な強い主張が必見です。

トウェインの思想を踏襲した哲人に、「人間らしさ」を信じてやまない青年が論破を試みる、という対談形式で進んでいくため、読みやすい。

18、ヘルマンヘッセ『車輪の下』

ヘルマン・ヘッセの代表作。

他人の評価軸で生きている主人公が、徐々に壊れていく様を描いた作品です。

海外の難しい文学作品にしては共感しやすく、筆者は何度も読み返しているほど大好きな一緒です。

ちなみに、常に自分軸で生きている人はハマらないらしいですね笑

19、羅貫中『完訳 三国志』

日本語訳でもっとも原典に忠実な三国志です。

黄巾の乱から、最後の三国統一の場面まで詳細に描いています。

戦に生きる男たちのストーリーに胸踊らせ、また、あまた出てくる人間模様に、全人間の類型が出てきているという人もいるくらい。

「出会った人を三国志のキャラクターに当てはめる」人もいるんですよwww

とにかく読んでいてワクワクするし、教養以上に読み物として非常に高いクオリティ。

20、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』

岩波文庫の海外文学作品は長編が多いのですが、この作品もこの一つ。

全4巻からなり、とにかく長い。

しかもロシアの文化的背景などが非常に細かく書かれているため、きちんと読むだけで一苦労w

しかし、だからこその読後の達成感。これは何者にも代えがたいな、と。

登場する4人の主人公の尖り具合も半端ではなく、単純に飽きさせないストーリー展開が見ものです。

夜寝る前に少しずつ楽しむスタンスが個人的にはおすすめ。

21、エッカーマン『ゲーテとの対話』

エッカーマンによる「ゲーテの人となり」を示した作品。

ゲーテは科学・政治・文学・哲学など多岐にわたって成果を出してきた大天才。

しかし、そんなゲーテを第三者的に描いた作品はこの本ぐらいですね。

ゲーテとの何気ないお喋りの中に、金言がたくさんでてきます。教訓になることばかり。

個人的には以下の一説が大好き。

本当の才能ある人はちゃんと自分の道をみつけるものなのだ ーゲーテとの対話 本文より

22、サン=テグジュベリ『星の王子さま』(出版社は岩波書店)

サンテグジュペリの代表作。

オリエンタルラジオのあっちゃんが解説授業をしたことで話題にもなりました。

サハラ砂漠に住んでいた主人公がひょんなことから、6つの星に行き、6人の特徴的な人たちと出会います。

その会話の中で、数々の教訓が出てきて、その深さが歴史的一書となる理由になっていると考えています。

以下の一説、未だに読むだけで鳥肌が立ちますよ…。

それはね、ものごとはハートで見なくちゃいけない、っていうことなんだ。

大切なことは、目に見えないからね ー星の王子さま 本文より

・・・・・ラストスパート!!!最後は実学系!カラーは白!

 

 

 

23、アダムスミス『国富論』

アダム・スミスの代表作。

「神の見えざる手」、「分業」、「国家の役割」などを説いた経済学の原典です。

重厚感のある本で、読み応えは満点。

しかし、読みづらいところもあるので、飛ばし読み・つまみ読みをおすすめしてます。

24、J.S.ミル『大学教育について』

功利論で有名なミルの作品。

大学教育に関する演説をそのままテキストに落とした作品。

口語体特有の熱気が一冊に込められていて、読んでいてこちらまでアツくなります。

筆者自身、何度も読み返して毎回得るものがあると感じる、噛めば噛むほど味の出る本。

しかも読みやすい。

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