「ブスの気持ちがわからない」で始まる小島慶子さんの『わたしの神様』がヤバおもしろい。一気読みっす!

2016年、初めて読んだ小説がこの『わたしの神様』。

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作者は小島慶子さん。女子アナの経験者ですね。

内容は、女子アナを中心として、男の権勢欲や支配欲、女の醜い嫉妬や足の引っ張り合いを表現した作品ですね。

いや、怖いですね。

華やかなテレビの裏では、こんなことが行われていたのか、と思わされます。びっくりの連続です。

ぼくは途中で見るのがいやになりました。

ですがそれでもページをめくりたくなる、そんな作品です。

この本の見所は?

この本のみどころ。まず一つ目は「女性ならでは視点が面白い」ことですね。

具体的にいうと、着ている服などの描写が細かく、長い。

女性は見た目を気にすると言われますが、これは本当ですね。男のぼくは全く理解できません。

例えば初めのこの部分。

まなみを見ないで挨拶を返した沢登の今日の出で立ちは、仕立てのいい紺のジャケットに、地柄の織り出された高価そうな白シャツと渋い金色のネクタイ。胸元にはトレードマークのフクロウのブローチがつけられている。テレビ画面ではよくわからないが、ダイヤモンドを使った特注品だ。税金対策でスタイリストにした妻が、毎日コーディネートを決めている。ー本文より

一人の登場人物の格好を表現するのに、ここまでやるのです。

ぼくも小説を書いたことがあるのですが、ぼくだったら「紺ジャケットを羽織っている」でおしまいにしますね。

すごく描写が正確で、細かい。

もう一つ大きなみどころ。それは「人間の醜い本心がよくわかる」点ですね。

特に、冒頭の文章は秀逸です。最初から引き込まれてしまいます。

 私には、ブスの気持ちがわからない。

 胸元のマイクを直す音声担当の女を見下ろしながら、まなみは思った。この人だって、もっと顔がきれいだったら、こんな男みたいな裏方仕事、しないで済んだだろうに。男と張り合うよりも、可愛がられた方が得だ。それが望めない女だけだ、男と対等に働きたいなんて負け惜しみを言うのは。ー本文より。

うっほ強烈!!!!!!!

この小説はこの冒頭の暴露っぷりがすごすぎて、終始「おもしろい」と思いながら読むことができます。

このように、女性ならではの描写と、醜い本心がよくわかる2点が、この小説の魅力ですね。

小説好きであれば2時間くらいで読めちゃいます。

ガチでおもしろいです。

終わりに

新年一発目にふさわしい、強烈におもしろい作品でした。

ガチでビビる、芸能界の裏。(フィクションだろうけど・・・)

まあ真偽のほどはわかんないんですけど、いずれにせよエンタメとして最強に刺激が強くて読みやすいっす。

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