【おすすめ文庫】大学生になって読書にハマったぼくがおすすめする文庫本ランキングTOP10

「おすすめの本教えて!」という声をたまにききます。

そこでこの記事において、大学生になって読書にハマったぼくが、

「最高だと思う文庫本」を10冊ランキング形式で発表します!!

それではイキマスヨ〜〜!!

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1. 『車輪の下』 by ヘルマン・ヘッセ 新潮文庫

ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通った。だが、そこでの生活は少年の心を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする…。子どもの心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説である。ー「BOOK」データベースより

1冊目はヘッセの『車輪の下』。

数ある文庫本の中でなぜこの作品を挙げたのかというと、ぼく自身が、ハンス少年の心情に共感できたからです。

ハンス少年は好きでもない勉強を、親をはじめとする周囲に認められるために、必死に勉強を頑張ります。

「好き」ではなく「頑張って」いたのです。

これって多くの人がそうなんじゃないでしょうか?

勉強が「心から楽しい」と思える人はごく一握りで、大多数の人は「周りに認められるため」に勉強をします。このハンス少年のように。

しかし、そうやって自分の本心をないがしろにし続けたハンスは、徐々に反抗を始め、学校を辞めてしまいます……..

この本の見所は、「承認欲求に突き動かされる自分」がまるで物語中で出てきているような感覚を抱き、惹きつけられてしまうところです。

さらに、多くの人ができない「学校を辞める」という選択を決断し決行するところもいいですね。

どんなブランドや承認よりも、一番大事なのは「自分の本心に従って得られる自己肯定感」なのだと気づかされる作品です。

世界中の多くの人が、周りに流され、自分を見失う。まさに「車輪の下」に埋もれる人生。

そのシガラミからの脱出劇を、この本は見せてくれるのです。

なんてアツい本なんでしょう。

もっといいところは、「この本がハッピーエンドではない」ということですね。

詳しくは言いませんが、別にシガラミから抜けたって幸せになれるとは限りませんよね。

そういう現実を突きつけてくれる本。「幸福への道」が一切見えない現実的なところが最高にソソります。何度も再読したい愛すべき本です。

くだらない幸福教に飽きた人はハマると思います。

次、いってみましょう。

2. 『人間とは何か』 byマーク・トウェイン 岩波文庫

人生に幻滅している老人は、青年にむかって、人間の自由意志を否定し、「人間が全く環境に支配されながら自己中心の欲望で動く機械にすぎない」ことを論証する。人間社会の理想と、現実に存在する利己心とを対置させつつ、マーク・トウェイン(1835‐1910)はそのペシミスティックな人間観に読者をひきこんでゆく。当初匿名で発表された晩年の対話体評論。ー「BOOK」データベースより

2冊目はマーク・トウェインの著書。『トム・ソーヤーの冒険』で有名な作家です。

この本のみどころは徹底した厭世主義。

「環境によって突き動かされる欲望で動く機械=人間」という人間機械論を提唱します。

いいづらいところをズバっと言っちゃうあたりが好きですね。

この本は読みやすい対話形式で、青年が一生懸命「自由意志」などを哲人に主張します。

しかし哲人の論理的なツッコミを受け、青年は徐々に反論できなくなっていきます。

読みやすい上に、世の中の悲観的な見方の一つを学べるところがソソりますねーー。

あまり受け入れたくない考えですが、どうも反論できないのです。

例えば、今この記事を読んでいるアナタが、この本を買ったとします。

普通に考えると、それは自らの意志で買ったと言えるでしょう。

しかしトウェイン風にいうと、「このブログの記事(=環境)によって、買いたいという欲望が生まれたから買った」ということができます。

そこには自由意志は存在せず、決定要因は「環境」と「欲望」の2つだけなんですね。

なんとなく反論したいですよね。そういう方はこの本を手にとって、徹底的に戦ってみてください!

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3. 『幸福な生活』 by百田尚樹 祥伝社文庫

「ご主人の欠点は浮気性」帰宅すると不倫相手が妻と談笑していた。こんな夜遅くに、なぜ彼女が俺の家に?二人の関係はバレたのか?動揺する俺に彼女の行動はエスカレートする。妻の目を盗みキスを迫る。そしてボディタッチ。彼女の目的は何か?平穏な結婚生活を脅かす危機。俺は切り抜ける手だてを必死に考えるが…(「夜の訪問者」より)。愛する人の“秘密”を描く傑作集!ー「BOOK」データベースより

有名な百田尚樹さんの一冊。

百田さんはテレビの仕事に従事されてた方で、小説をあまり読んでいないのに売れっ子作家になった稀有の人です。

ぼくは百田さんの作品はほぼ全て読んでいますが、ほとんど外れがありません。すごすぎます。

この本は短編集という形式をとっていて、内容はホラーよりといったところでしょうか。

読みやすいストーリー展開で、読み進んでいくと最後の1ページに「鳥肌がたつオチ」が用意されています。

あえて最終ページをオチの1文だけ記し、ほかは空白にすることで一層その1文が強烈に感じられます。

もう、ほんとに、鳥肌が止まらないんですよ。紹介を書いてる今も背中が寒くなっています。

俳優業などで活躍されている宮藤官九郎さんも、この本を「嫉妬するくらいのおもしろさ」と評しているくらいです。

エンタメとしては史上最高峰の本ですね。

4. 『生の短さについて』 byセネカ 岩波文庫

生は浪費すれば短いが、活用すれば十分に長いと説く『生の短さについて』。心の平静を得るためにはどうすればよいかを説く『心の平静について』。快楽ではなく、徳こそが善であり、幸福のための最も重要な条件だと説く『幸福な生について』。実践を重んじるセネカ(前4頃‐後65)の倫理学の特徴がよく出ている代表作3篇を収録。新訳。ー「BOOK」データベースより

ローマ時代のセネカによる古典。明治大学教授の斎藤孝さんも絶賛されている一冊です。

この本では、多くの人が時間を他人のために浪費し、自分のやりたいことに使えていないと説きます。

古典特有の、グサグサ突き刺さる言葉をたくさん味わうことができます。

「自分のために時間を使え」とビジネス本に多く書かれています。

それは多くの人が「他人のために時間を浪費してしまう」現実を暗に示していますよね。

さらにそれは、現代だけでなく、古来から続く人間の課題なのです。

われわれは短い人生を受けているのではなく、われわれがそれを短くしているのである。われわれは人生に不足しているのではなく濫費しているのであるー本文より抜粋

他2篇は興味があれば読んでもいいかな、という感じでした。

5. 『人間失格』 by太宰治 岩波文庫

「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」―世の中の営みの不可解さに絶えず戸惑いと恐怖を抱き、生きる能力を喪失した主人公の告白する生涯。太宰が最後の力をふりしぼった長篇ー「BOOK」データベースより

天才・太宰治の代表作『人間失格』。自虐で言ったらこの人の右に出る人はいません。

この本は徹底的な人間嫌いである主人公が、この世の生きづらさを徹底的に書き尽くした自伝小説です。

人間嫌いは、自分の本心と「世間体」のずれが大きく、他の人より苦しむ傾向にあります。

そして彼らは、そういう思いを打ち明けられない。

そういった心境でこの小説を見ると、人間嫌いの極致に立った葉三(主人公)が、自分の何倍もの「嫌悪」を抱き、悶え苦しんでいるのがわかります。

「この人、自分をわかってくれてるっっっっっ!」

こうしてこの作品は多くの人間嫌いを惹きつける傑作となりました。

自殺未遂、薬物、裏切り、無心、堕落。物語に出てくるこういった事件は、どれもが反社会的なんです。

だからこそ、ソソる。正直、「俺もちょっとやってみたいな」という狂気が乗り移ってくる。

特に夜に読むとヤバい。

「好き勝手堕落しても別にいいんじゃね?」という心境になる。

ただ面白いだけでなく、世間体に生きる人間嫌いをダークサイドに導く危険な本とも言えるでしょう笑

(*関連:人間失格 ー太宰治の代表作!「俺のことじゃん」と共感してしまう衝撃の内容!【太宰治の全作品を書評するno.8】

6. 僕の死に方 エンディングダイアリー500日  金子哲雄 小学館文庫

突然の余命宣告。絶望の中でやがて彼は「命の始末」と向き合い始める。その臨終までの道程はとことん前向きで限りなく切なく愛しい。これは41歳で急逝した売れっ子流通ジャーナリストの見事な死の記録である。ー「BOOK」データベースより

涙が止まらない圧倒的第1位はこの本。著者は2012年に逝去された金子哲雄さん。

明石家さんまさんの番組「ほんまでっかTV」でお馴染みだったの流通ジャーナリストです。

金子さんは仕事が軌道に乗り「これから!」というところで、突然「余命宣告」を受けます。

しかし金子さんはそれを周りにほとんど打ち明けず、治療と並行して仕事を平然と行い続けます。

テレビで激やせしたのをぼくは知っていましたが、まさかその時闘病中だとは夢にも思いませんでした。

「治療に専念」ではなく「仕事と治療の両立」という選択肢をとった金子さん。

その過酷すぎる闘病生活は想像をはるかに超えていきます。

しかし、これは個人的な意見ですが、金子さんはあまり「闘病生活の苦しさ」を文章で表現していない感じを受けます。

死が直前に迫っているこの本も、あくまで自分の生き様を記すためであって、自分の辛さを吐き出しているわけではありません。

最後まで、死ぬまで、職業に生きる、そんな覚悟を感じました。

本によると、金子さんは「自分の葬式の段取りや、納骨の場所」などを完璧に準備した上で亡くなったのだそうです。

使命感を持って動く人は、死を直前にしても前に進めるのかもしれません。。今の自分では絶対無理な境地です。

7.『人間の建設』 by岡潔、小林秀雄 新潮文庫

有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性…主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。ー本文より抜粋

数学者・岡潔と評論家・小林秀雄の対談本。岡さんは理系の天才、小林さんは文系の天才です。

この本、彼らの雑談をまとめた本なのですが、レベルが高すぎてウヒョーーーー!ってなってしまいます。異次元です。

岡さんは「数学の基礎には情緒がある」とおっしゃっています。ぼくはこの意味が未だにわかりません笑

さらにお二方によると、「トルストイは明るいが、ドフトエフスキーは暗い」のだそうです。どういう意味だろう……..

天才同士の雑談って、こうもレベルが高いのか、とただひたすら感動する本となっています。

「新潮文庫の100冊 2014」にもランクインしているので、そのクオリティは本物です。

ただの雑談が1冊の本になるなんて、なんということでしょう笑

8. ふたり by赤川次郎 新潮文庫

お姉ちゃんは高校二年までしか生きなかった。でも、私が来年高校一年になり、二年になり、三年になったら、私はお姉ちゃんの歳を追い越してしまう。それでもお姉ちゃんは、ずっと私の中にいてくれる?死んだはずの姉の声が、突然、頭の中に聞こえてきた時から、千津子と実加の奇妙な共同生活が始まった…。妹と十七歳で時の止まった姉。二人の姉妹のほろ苦い青春ファンタジー。ー「BOOK」データベースより

有名作家・赤川次郎さんの作品。「三毛猫シリーズ」など有名作品が多い中、ぼくがイチオシの作品はこの『ふたり』です。

交通事故で死んでしまった姉・実加が、妹・千津子の脳内で生き続けるという奇妙な設定。

妹は生活で起こる様々な問題を、脳内に生きる姉とともに解決してゆきます。

姉の死というバッドスタートから、徐々に実力が花開いていく妹。

しかしこの物語も「尻上がりでヤッタァシアワセ!」とならないところがいいですねぇ。

妹に降りかかる部活動でのイジメ、父親の不倫、家族崩壊。そして最後には・・・・・。

妹は最後、どうなってしまうのか?脳内の姉は?ハッピーエンドかバッドエンドか?

最後までページをめくるのが止まらない一冊です。ノンストップで読み切った時のあの充実感、今でも忘れられません。

(*関連:【学生必見!】赤川次郎『ふたり』が共感できてオススメ。ラストは鳥肌立ちました。

9. 完訳 三国志 by羅貫中 岩波文庫

桃園で供物をととのえた3人は、再拝して誓いの言葉を述べる。「ここに劉備、関羽、張飛の3人、兄弟の契りを結び、心を一つにして力を合わせ、苦難にあい危険にのぞむものを救けて、上は国家の恩にむくい、下は民草を安らかにしたい」と。ー「BOOK」データベースより

中国の三国時代を描いた壮大な物語。中華を舞台にした陣取り合戦の中で、様々な思想、個性、才能、戦略が出てきます。

どういった人が上に立つのか。滅びる人はどんな特徴があるのか。そういったことをこの三国志から学べます。

三国志に出てくる人物の中で決断力のなさ、怠惰、自己肥大など、自己愛にとりつかれた人は例外なく墜落します。

そうやって自然淘汰された中で勝ち残ったのが劉備、曹操、孫権の3人。

果たして3人のうち、天下を取るのは誰なのか。そしてそのための戦略とは。

全8巻なので重いですが、読み応え満点でおすすめです。

10. 『カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―』 by中島義道 新潮文庫

「なぜなのだ?」と問いつづけて生きる運命のカインたちよ、世間に怯えず、社会に迎合することなく、強く生きる道がここにある。ー「BOOK」データベースより

最後は中島義道さんの1冊。50冊以上の著書を書かれてる中島さんですが、ぼくはこの『カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ―』が一番好きです。

大好きなんです。

この本は、いつも他人の目を気にして葛藤に苦しみ続けた中島さんが、「自分の本心に従って、エゴイスティックに生きる」ようになるまでの訓練の本です。

その内容は過激そのもので、「ひとの期待に背く」、「怒る技術を体得する」、「ひとに迷惑をかける訓練をする」、「幸福を追わない」、「自己中心主義を磨きあげる」など。

日本社会で「悪」とみなされる行為ばかり挙げられています。

一見悪魔的な本に見えますが、よく考えるとそのような行為も別に悪い行為ではなく、ただ単に「自己中心的」なだけ。

ジコチューな世界観を中島さんが持っていて、それに正直に従っている、ただそれだけなんです。

自分が無意識のうちに従ってきた社会の常識を疑う契機となる本です。

それでどこまで常識から「ブレる」のかは、読者に委ねられています。

ぼくが「弱い人」に言いたいこと、それはきみが強くなりたいのだったら、強くなる修行をしなければならない、ということだ。ーはじめにより。

(*関連:中島義道さんの『カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへー』が刺激強すぎ!

まとめ!

本は楽しい。この記事ではぼくが「楽しい」と思った本だけを厳選しています。

「役に立つかどうか」ではなく「面白さ」だけで選んでいますので、役立ち本を求めている方は他のブログをご覧いただくのをお勧めします!

ビビっと来たらぜひ読んでみてください!

んじゃ!

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