『ある明治人の記録』ー悲しすぎるノンフィクションー

book

明るい話をする人がよくいます。

飲み会に参加するとそういう話は特に顕著に出てきます。面白いなあと思う話もあるんですけど、ありきたりだなあと思っちゃう時もあるw

だけど、ほぼ100%面白いなあと思えるジャンルがあるんです。

それが

「悲しい話」

です。

今日はそんな悲しいお話を紹介します。

『ある明治人の記録』ー概要ー

この本は、ある老人が、「明治維新の後に朝敵の汚名を着せられた、会津藩での少年期を振り返る」という内容の本です。

もともと会津藩は維新以前、新撰組を使って尊王攘夷派を討伐したり、長州征伐に一役買ったりして、長州の人間から嫌われてたんですね。

なので長州人が沢山所属している新政府誕生後は憂き目にあってしまいました。

会津藩は新政府軍に攻められ、最後には降伏してしまいます。

その惨劇の中を、老人は生きてきたわけです。その体験談は現代では考えられない程凄まじく、逆に

「そんなこと本当にあったのか!?」

と疑ってしまうくらいです。

自分が勝手に名シーンだと思っているのは、城外にいる主人公が城下から来た親戚に、祖母、母、兄嫁、姉、妹の死を伝えられるシーン。

「今朝のことなり、敵城下に侵入したるも、御身の母をはじめ家人一同退去を肯かず、祖母、母、兄嫁、姉、妹の五人、いさぎよく自刃されたり、余は乞われて介錯いたし、家に火を放ちて参った。母君臨終にさいして御身の保護養育を委嘱されたり。御身の悲痛もさることながら、これ武家のつねなり、驚き悲しむにたらず。あきらめよ。いさぎよくあきらむべし。幼き妹までいさぎよく自刃して果てたるぞ。今日ただいまより忍びて余の指示にしたがうべし」

 これを聞き茫然自失、答うるに声いでず、泣くに涙流れず、眩暈して打ち伏したり。―『ある明治人の記録』より抜粋

悲しすぎますね。

幼少期に、家族の死を「あきらめよ」って言われるんです。

ぼくだったらどうするかなあ。。

みなさんだったらどうされますか?

終わりに

非常に悲しい部分の多い話なのですが、文体が古いことや、時代が違っていて想像するのが難しいことなどを考えると、帯のキャッチフレーズは言い過ぎかもしれないなあ。

まだ途中までしか読んでないけど、多分涙なしで読み切れる。

現代の文体に馴染んでいる人は入り込みづらい、というのが正直な感想です。

とはいえ面白いことには違いないので、興味あればぜひ一度読んでみてください。たまには悲しい読書も悪くありませんよ。

 

 

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