孤独について by中島義道 ー集団を避け、孤独に生きたい人もいる。

中島義道さんの『孤独について』を読了しました。

ガチでおもろい。

この本は、「孤独に生きたい」と願う中島さんが自身の半生を振り返り、孤独な生活を手にいれるに至った経緯を語る内容となっています。

中島さんは、生きてきてずっと「孤独だった」と断言しており、その事実を「宝」だと言っています。

私は自分が孤独であるといつも思ってきた。そして、それが宝であるとも思っている。ー本文より

そんな「孤独好き、人間嫌い」な中島さんが書いた本書、早速内容を見ていきましょう。

辛い、特異な少年時代

中島さんは、普通の少年生活を送れなかったと説きます。

まず、給食がろくに食べられない。

肉がダメだったようで、口に含んでそのあと紙に吐き出す生活を送り続けてきたのだとか。

 

 

また、小便をするときに男子生徒が並んで突起物を突き出す姿を

「グロテスク」

と感じ、トイレにもいけなくなった、とおっしゃっています。辛い。

 

 

そんな中島さんは当時、とにかく辛かったのだそうです。けれども死ぬのも怖かったので自殺もしなかったのてす。

ああ、あのころは辛かった。本当に辛かった。私は、人生ってなんでこんなに辛いのかなあと思った。だが、死のうとは思わなかった。なぜなら、「死ぬこと」が背筋が寒くなるほど怖かったから。ー本文より

中島流、孤独の楽しみ方ー脳内で出会った人をなぶる。

辛い少年時代をすぎた中島さんは、その後も様々な災難に遭い続けます。

12年大学にいたり、予備校講師で花開かなかったり、大学教授にいじめられたり。

 

 

最近ようやく孤独を手に入れた中島さんは、そんな出会ったひとたちを脳内でいたぶっています。

中島さんは他人には興味がないけれど、自分の思い出の中にいる他者には興味があるのだとか。

生身のその人にはまったく興味がないのだ。ただ、私が勝手に解釈できるかぎりの私の思い出の中のその人に興味があるのだー本文より

全て脳内でかたをつけるってなかなかしませんよね。これぞ人間嫌いの極致。

 

 

中島さん流に言うと、自由に脳内で他人と交流できて、彼らは消滅しないことから、彼らはある意味「終身刑」なのです。

私はいかなる極悪人もけっして死刑にしない。死なせるのはー素材が消えることだからーもったいない。また一度捕らえたら、けっして檻から出さない。つまり、そこにいるすべての者は終身刑なのである。ー本文より

終わりに

中島さんの本はハズレが少なく、また常に自分の言葉を発しているのでひきつけられてしまいます。

人間嫌いの中島さんは、そうやってほめる人が嫌いなんでしょうけど笑

 

 

中島さんの思想には共感できるポイントがいくつもあったので胸がすっとしました。

ぼく自身、少年時代は常に死にたいと思っていましたし,給食、部活、修学旅行などが大嫌いすぎて辛かったのを覚えています。

 

 

しかし、中島さんと違うところは「周りの人にめぐまれた」ところですね。親もいい人ですし、友達とも積極的に遊べ、まじで心救われていたのを覚えています。(*遊んだ日の夜は死にたくなりましたけど笑)

 

 

そう思うと、ぼくは周りのおかげで生きてこれたので、それはとっても幸せなことだなぁと感じました。

もっとも、そういう風に「シアワセ」に逃げる人を中島さんは嫌うんでしょうが、まぁそこはしょうがないでしょう。

いろんな考えがわかるのでおすすめです。

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