『「歴史認識」とは何か』で中立的な歴史を学ぶ

history

圧倒的に違う他者がいる事を、しっかり認識することが出来るようになってきました。

これはまだまだ最近の話ですが、そういう認識は人間の在り方を、自己愛から他者受容へと転換させます。

「人は人、自分は自分」

という当たり前の言葉を、目の前にある事実として腑に落ちた時、ぼくたちは人間関係のしがらみから解放されてちょっぴり楽になる。そんな気がします。

さて、歴史に関しても同じように、「圧倒的に異なる人々」を理解するのに良いツールです。

今日はそんな歴史本の中でも、特に

「異なった背景を持つ他者」

の意見を真摯に受け止め、研究者の立場で慰安婦問題などに取り組んできた著者の本を紹介します。

①『「歴史認識」とは何か』ー大体こんな感じ(第1章)。

第1章では東京裁判に関して、その経緯や特徴が記されています。特徴に関して、本文に以下のような記述があります。

国家の最高指導者を含む戦争責任者を国際法で裁く大がかりな裁判というのは、ニュルンベルクと東京の裁判が、史上初だったわけです。ー本文から引用

第二次世界大戦以前は、基本的に勝者の裁量で敗者への処罰を決めていました。19世紀末の中国に対する不平等条約などはその典型でしょうね。

実は1次大戦後に、連合国側はドイツ皇帝ヴィルヘルム2世を裁判にかけようとしたのですが、敗戦後彼はオランダに亡命し、オランダも「政治亡命者」として引き渡すことはしませんでした。

東京裁判というのは、世界で初めて「戦勝国の意向」ではなく、「国際法」を以て行われる裁判だったのです。とはいえ裁判を主導したのは、日本を降参まで持って行ったアメリカで、アジアの国々は参加できませんでした。そういう意味で、完全にフェアな裁判ではありませんでした。

こういう「アジア不在」の問題や、他にも「裁判の公平性」、「慰安婦問題」など、幅広く触れています。

②全体的にはかなり読みやすい。

第1章だけでも、項目は全部で11個もあります。全5章構成になっているので、ボリュームはかなりのものです。

しかし、この本は決して難解な本ではありません。この本は、法律の専門家である著者に、読者目線の「聞き手」が質問してゆく、という対話形式になっています。

去年爆発的に売れた『嫌われる勇気』と同じですね。

中公文庫は本によって難易度に差がかなりありますが、ぼくは難しい本はよく分からないので、こういう「読者へ配慮」はなされている本は非常に読みやすくて好きですねえ。

今日は字数もあるので1章しか紹介しませんでしたが、後日まだ細く紹介していきたいと思ってます。久々に面白いと思った中公新書でした。

興味ある方はぜひご一読ください^w^

 

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