『「歴史認識」とは何か』は歴史の「見方」を教えてくれる良本!!

book of history

中公新書の『「歴史認識」とは何か』が非常に面白いです。この本は歴史を羅列する教科書的なものではなく、「起こったことをどう解釈するか」に焦点を当てています。

なるべく中立的に、感情を排して記述しようという気概が、著者の大沼さんから感じられます。

今回はサンフランシスコ条約の解釈の仕方が非常に興味深かったので紹介しときます。

①この条約は、日本にとって超寛大な処置だった。

戦争直後、実は日本に対して苛酷な要求をするよう主張する人たちがいました。それは軍事力を剥奪し、経済を徹底的に縮小させるというものでした。

中国やフィリピンの国民にとって、日本の行為は間違いなく「侵略」だったのですから、その主張が出てくることに疑問はありません。

ですが、米国はここで考えます。

「日本に苛酷な要求を無理矢理飲ませたら、後にナチスドイツのようなファシズムが台頭してしまうのでは?」と。更に米国は、条約締結前に始まった朝鮮戦争に際し、日本を同盟国として受け入れた方がよいとの目算もあったようです。

こうした平和的かつ合理的な理由から、連合国は日本にかなり「寛大」な処置を与えました。その理由は様々ありますが、もっとも顕著なのが「中国の賠償請求放棄」です。

満州事変以降ガンガン侵略されまくった中国が賠償を放棄したのです。普通はありえませんよねえ。。。

②この条約を「苛酷なもの」と見做すのは間違い。

この本によると、上記の理由から、平和条約を「苛酷」と見做すのは筋違いなのです。東ドイツを取り上げられ、そこの住民が追放されたドイツに比べればなんと軽い処置だろうか・・・。

③日本は運に恵まれている

日本の歴史を学んでみると、いかに日本が「運に恵まれていたか」がわかります。このサンフランシスコ平和条約も、仮にドイツの敗北が以前になかったら相当厳しいものになっていたはずです。

いうて日本に異国民が侵略したときって、元寇の時くらいです。しかも台風で敵が撤退したことも、日本が幸運である理由の一つです。

大昔朝鮮半島で栄えていた高句麗だって、もし韓国というバッファーがなかったら間違いなく日本に攻め込んだに違いありません。地理的にも恵まれていたんですよね。

終わりに

歴史自体も面白いですが、この本は「どう解釈するか」に焦点を当てており、新鮮で面白い。学校ではこんな教え方する人はいないですもんね。

ちなみにこの本は対話形式になっていて、めちゃくちゃ読みやすいのがすぐにわかるかと思います。そこも今回紹介したポイントε-(´∀`; )

「歴史ってどうやって考えればいいの?」と疑問に思っている方はぜひいちど読んでみてくださいo(`ω´ )o

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