こんにちはどろますた(@dromasuter)です。
友人に影響されて読み始めた『転職の思考法』が最高に面白かったので紹介させてください。
『転職の思考法』の著者
転職の思考法は、北野唯我さんの第1作目。
就職氷河期にボストンコンサルティングという超難関の外資系コンサルティング会社に就職され、人材会社のONECAREERへの転職を経験されています。
また、キャリアのプロとしてビジネス紙への寄稿も。
就職・転職ならこの方、と行った感じですね!
『転職の思考法』とは
あらすじは、転職を迷っている主人公「青野」が、凄腕コンサルタントの黒岩と出会い、転職のイロハを学びながら最高の転職を目指すというもの。
単なるビジネス書ではなく、ストーリー形式なのがいいですね。
味気ないHow to本と違い、営業マンとしての主人公の日常生活を主軸に置いているので、親しみながら読み進められますね。
ぼくは1日であっという間に読み終わってしまいました。本当面白い。
『転職の思考法』から学んだこと
この本、ただ読みやすいだけでなく、「転職の考え方」を網羅できるように作られています。
具体的に見ていきましょう。
業界の伸び、人的資産、技術資産の3つの掛け算で給与が決まる

(引用先:『転職の思考法』)
社会人になっても、自分の市場価値をどのように上げるべきか、わからないですよね。
この本では、その市場価値の上げ方(=給与の上げ方)が明確に記載されています。
それが、「業界の生産性」・「人的資産」、「技術資産」の掛け合わせた値を最大化することなのです。
「業界の生産性」は、選んだ市場が伸びているか、ということ。
「人的資産」とは、すなわち人脈。転職したり会社を辞めたりしても、共に仕事をしてもらえる強固な人間関係のこと。
「技術資産」とは、スキルのこと。プログラミング、デザイン、マーケティング、営業など。
業界選びを誤るな
「業界の選択だけで、最大20倍も市場価値が違う」と著者は説いています。
確かに、成長産業のITやコンサル業界に行くと、非常に高い給与をもらえますよね。
しかし、伸びしろのないウェディング業界の場合、同じような仕事量にも関わらず給与が非常に低い。
これは、能力の差ではなく「マーケット選択」の差である、と著者は説いています。
20代は技術、30代は経験を磨け
「技術資産」は2つに大別されます。
1つ目は技術。2つ目は経験。
この2つに関し、20代は技術、30代は30代は経験を磨くべし、とのこと。
理由として、第一に技術がない人間に仕事は回ってこないから。
20代はまずスキルを身につけ、「こいつにやらせてみよう」と周りに信用される人材になりましょう。
スキルによって仕事を獲得し、良質な経験を積んでいく。これが若手の理想のキャリアなんですね。
40代以降は人的資産を活かせ
成長産業に身を置き、良質な技術・経験を積み、信用される人材へ。
そうして充実したキャリアを歩み、40代からは「人脈」を活かして仕事をすべし、とのこと。
著者によると、意外にも年代が上がるほど「あの人と一緒に仕事をしたい」など、より人間臭い部分で仕事が決まっているのだそうです。
確かにぼくが勤めている会社でも、上司が他社から引っ張ってきた人の話を聞いたりしますね。
『転職の思考法』感想
これは20代必読の書だと思います。
日々の業務も、市場価値の向上を念頭に置けば身が入りますし、「意外にも時間がないぞ」と危機感芽生えます。(芽生えてます笑)
何度も読み返すことになるんだろうなぁ…。最高の一冊に出会ってしまった。
こんな人におすすめです
・転職したい人
・市場価値を上げたい人
・将来が不安な人
終わりに
読むだけで希望を持て、自分も最高のキャリアを歩もう、と思える良書でした。
「読みやすさ」と「情報の網羅性」がキャリア系の本でダントツ。
特に20代は必読です。素晴らしい情報に触れることができて幸せです。