イケダハヤトさんの新刊『まだ東京で消耗してるの?』がおもしろい!
[amazonjs asin=”4344984056″ locale=”JP” title=”まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく (幻冬舎新書)”]これは東京から高知へと引っ越した、プロブロガー・イケダハヤトさんが移住のメリットをこれでもか、というくらいに語りまくる本です。
さらにいうと、高知でよりやりたいことが増えたイケダさんが、今後の事業プランを暴露しちゃってます。
地方で起業したい人も必見の内容になってますね。
さっそく紹介していきましょう。
東京はもう、終わっている!
タイトルですでに明らかですが、イケダさんは「東京なんてもう終わっとる!」と主張しています。
その根拠として、次のような事項をあげていますね。
・東京に住むと貧しくなる。
・移動時間が無駄すぎる
・ローンでしばられ、絶望する。
・コミュニケーションのためのコミュニケーションが多すぎる。
・無意味な出会いが多すぎる!
・システムに洗脳されると、スーツすら脱げない精神性になる。
・東京は食が貧しい。
・待ち時間が多い。
・東京人は冷酷。
イケダさん、ポジショントークじゃなくて本当に東京が嫌いなんでしょうね。
多分、スラスラこの項目が出てきたんだと思います。
東京をディスる理由、こんなに項目に列挙して語る人を、ぼくは他に見たことがありません。
もちろん、多くが豊富な具体例を用いて述べられてて読んでて楽しいのですが、東京のデメリットのひとつが、「洗脳による、逃げられないマインド」にあると思うのです。
無駄なコミュニケーションとか、行列とか、意志次第でなんとでもなるじゃないですか。
でも、洗脳されちゃうとその「意志」さえも剥奪されてしまう。
結果自分が消耗しているのを「これが世間の当たり前」と捉え、ますます泥沼にはまる。
そういった構図が確かにあるのです。
「ザ・東京」を感じるのが、真夏にスーツを着て汗だくになっている人たち。脱げばいいのに……。「暑けりゃ服を脱げばいい」ということは、幼児でも知ってますよ。 こういうひとたちもまた、東京というシステムに勇気を去勢されているのでしょう。ー本文より抜粋。
おわりに
なぜ東京じゃなくて地方か。この本の論点はそこです。
しかし、他にも高知ならではの新規事業の構想だったり、イケダさんと、高知で共ににお住まいの奥様との対談など、高知にいるイケダさんだからこそ出せるコンテンツが満載です。
しかも最後には「移住で失敗しないための5つのステップ」と題して、実際に移住に踏み切る人へのアドバイスもふんだんにもりこまれています。
一冊で移住への興味をそそられ、実際に行動に移せちゃうような本です。
ある意味で恐ろしい本でもあります。
そしておそらく、もっとも多くの人に突き刺さる文は、エピローグの以下の文章です。
最後に伝えたいことは「館橋を変える」ことの意味についてです。 この本を手に取った方のなかには「会社でも活躍できず、やりたいことも見つからず、うつ病気味で、もうだめだ」みたいな方もいるでしょう。「こんなに頑張っているのに、ぜんぜん成果を出すことができない。自分は無能なんだ。」とか。 これ、間違っているんですよ。 あなたが悪いんじゃないんです。あなたが選んだ「環境」が悪いんです。 つまり、「環境」を変えれば、あなたはすぐに活躍することができ、やりたいことも見つかり、精神も健康になり、有能感を抱くことができるんです。ー本文より抜粋
この文は勇気を与えてくれますね・・・。
多くの人が「自己責任」という暗黙の了解のもと、自分の不出来を自分自身のせいにしてしまいます。
そうして自分に勝手に「無能」の烙印を押し、自分の可能性を潰してしまいます。
しかしこの文は、「自分を自分で認める」薬になってくれること間違いありません。
「環境のせいにするな!」じゃなく、「自分のせいにするな!」ということですね。
おっそろしく他罰的な発想ですが、人のせいにするんじゃなくて環境のせいにするのですから、誰にも迷惑をかけていません。
すごくいい視点です。
苦しんでいる都会人を解放に導いてくれる本といえるでしょうね。
おもしろかった!
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