余剰の時代 by副島隆彦ー戦争は人間の「在庫処分」!冷徹な視線で社会をえぐる。

副島隆彦さんの『余剰の時代』を読んだ。

ここでいう「余剰」とは、

「情報」や「資源」の話ではない。

そう、「失業者」のことなのだ。

余剰とは、ズバリ、余ってしまった人間たちのことだ。失業しそうな者たちのことを指す。だから、今のあなたが余剰そのものなのだ。ーまえがきより。

歴史における「余剰」の扱いなど、

歴史家ならではの冷徹な視線で述べられている。

さっそく見てみよう。

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戦争は人間の「在庫処分」という側面を持つ。

政治思想家の副島さんは、研究の結果、戦争の意味のひとつを

「在庫処分」

としました。

アレキサンダー大王の征服戦争では、支配地の原住民は皆殺しにあいました。

中国でもこの例があるそうだ。

戦争の恐ろしさは、過剰、余剰なものを処分するという思想が根底にあることだ。いくらヒューマニズムや人権思想が強くなっても,恐らくこの人間の法則は変わらないと、私は思っている。ー本文より。

怖いですが、これが戦争の本質なのです。

相手が憎いから殺すのではなく

「経済的に」

殺す、という側面があるのですね。。

こういうことをわたしたちはもっと学ぶべきなのかもしれません。

ルソーが全体主義の親玉!!

副島さんはこの本のなかで、徹底的に「ルソー」を批判しています。

その理由は、

「自由をとなえているのに、全員が国家と契約を結んでいる」

と断言したところですね。

「ハイ。あなたはすでに契約しています」と言われてしまったら、そこから離脱できない。現実にそうだ。日本国民として生まれたら、もう国民としての義務に服せとされる。権利もあげるけど、義務も果たせ、と。「いやだよ。」と言っても逃げられないのだ。ー本文より。

ある程度「支配」に許容的な思想家ならいいんですよ。

しかしルソーは「自由」を標榜してるひとですから、

この自己矛盾は明らかにおかしいのです。

この考え方がのちの全体主義の契機となった、ともいっています。

生き延びるための思想10ヶ条とは。

副島さんは生き延びるために「10ヶ条」を掲げています。

それは以下の10個です。

・夢や希望を持たない

・自分を冷徹に見る

・自分のことは自分で。

・綺麗事をいうな!

・国家に頼るな!

・ズルい世間に騙されない

・ある程度臆病でいる

・世の中のウソを見抜け!

・疑う力をつけろ!

・いつまでもダラダラ生きない!

10ヶ条、大事にしたいですね。

特に「世の中のウソを見抜く」のは、情報過多の現代では必須。

終わりに

極めて現実的な本でした。

世の中はウソで成り立っている。

そこをしっかり勉強して見抜いていかねばならない。

そういったことを再認識させられた一冊でした!

こういう現実的な本、大好きだなぁ。

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ABOUTこの記事をかいた人

毎日1000回読まれる書評系ブログの中の人。音楽と漫才をライフワークにし、自然溢れるのどかな場所に家を買うのが夢。