スタンダ-ルの『赤と黒』を読みました!
書評が中心のこのブログでは何度も触れていますが、有名な古典は「まんがで読破シリ-ズ」で読めるんですよ。
今回の『赤と黒』もその一つです。原著は長いのでマンガでサクッと読んじゃうのをおすすめします。
さっそく中身を見ていきましょう。
スタンダ-ルの『赤と黒』・あらすじ
まずはあらすじから。有名なスタンダ-ルの赤と黒はどんなあらすじなのか?
主人公・ソレルが権勢欲のため司祭を目指すが…
主人公の平民ジュリアン・ソレルは、ナポレオンに憧れ権威を欲しがります。
その手段として司祭になることを夢見ます。
しかし、家庭教師をすることになった家の婦人と関係を持ってしまい、司祭の夢が閉ざされてしまいます。
フランスで貴族の女性を奪う!
婦人と関係を持ったのち、再度修道士としてがんばるソレルでしたが、自分が信頼していた校長が周りと仲が悪くこのままでは立場が危ういということで、校長とパリにGO。
そこで、ソレルは貴族の世界で一人の女性と関係を持ちます。
「自分は女を惚れさせる才能がある..」と青年の段階で気づき、貴族にも勝てるぞ、と意気込みます。
初恋女性の裏切りに怒り銃撃!
しかし,その貴族の女性と結婚する直前、ソレルは初恋の相手に裏切られ、「金目当てに貴族の女性を狙ったのだ」と密告されてしまいます。
それに怒り狂ったソレルはその女性の元に戻り、銃撃します。
さあ、彼はどうなってしまうのか?
スタンダ-ルの『赤と黒』・感想
お次は感想を書いていきましょ-。
変なモテ本よりよっぽど学べるぞ
この本は意外にも「モテ本」的な要素があります。
変なモテ本読むよりずっと学べるぞ、と感じました。
次の文章とか。
男の告白に女は貞操の危機を感じ 女が愛を感じないのは当然だ
忍耐強く待ち女に惚れさせてから行動に出る… それが僕の恋に勝つ鉄則 -本文より
スタンダ-ルはもう一冊『恋愛論』という超有名な本を書いてるくらいですから、相当達者な感じだったんやな。
キエエエエイうらやま。
ソレルの立身出世ぶりが爽快
それからそれから、ソレルの立身出世っぷりがめっちゃいいんですよ。
爽快、といったらいいんですかね。
平民が貴族に恋愛で勝ち続ける生き様は見ていて楽しいですね。
立身出世的なスト-リ-展開はいつの時代も受けるのかな。
スタンダ-ルの『赤と黒』・まとめ
生命力に満ち溢れたジュリアンソレルの勇敢さ。
彼の華やかなモテ男人生。
彼が最後までわからなかった愛とは。
鮮やかに描き出されるスト-リ-に引き込まれつつも色々考えさせられる作品でした!
原著も岩波文庫から出てますので活字派の方はこちら。
(Eyecatch:via 赤と黒 ─まんがで読破─ Kindle版 )